From LEON Editor’s

毎週水曜日は、LEON編集部員が日々の誌面作成の過程や取材で知り得たコトをご紹介するコーナーです。今回は、編集長ダイリの堀川が次号の撮影現場をリポートします。


この間、年が明けたと思っていたら、もう2月。このままあっという間に春になり、夏になり……、おとと、うっかり2023年を総括するところでした。こんにちは、LEON編集部編集長ダイリの堀川です。

会員の皆さんには最新号の3月号を1月末にお届けしたばかりではありますが、現場はその次の号の4月号の締切間近なタイミングで、最後の赤字を入れたり、より良い誌面になるよう最後チェックを行っている真っ最中。私が担当するファッションコーナー「モテるモードの選び方」も校了(すべてのチェックを終えて、印刷工場に納める儀式)を迎えようとしております。今回は、そんなページの撮影現場の様子を振り返って皆さんにお届けしようと思います。

今回のテーマは「伝えるオトコ」。オヤジは背中で語る、なんて言いますが、まさにそんなスタンスをビジュアルで表現したいなぁと思い、取り組んでみました。「伝える」はオヤジから若い子に、新しい世代に、という意味もありますが、良いものを良いものとして世に知らしめるという意味も込めてのテーマだったこともあり、マインドと深く絡む分、なかなか難儀な撮影となりました。 こちらの写真は、事前にカメラマンと決めていた構図やテイストをカメラアシスタントさんやスタジオさんにモデルの代わりに入ってもらっているところです。

こちらがヘアメイクを終えたモデルが入って撮影をしたもの。今回は、大人の男性と少し若い男性の2モデルでの撮影だったので、ふたりの差というか、違いをそれぞれポジティブな方向で表現できるかがポイントでした。撮影した大量のカットの中から「これは!」な一枚をセレクトするまで集中力を必要とします。

現場では1シチュエーションにつき4〜5カットくらいまで絞り込み、カメラマンに微調整をしてもらった後、後日メールで送ってもらいます。採用したいと思ったカットを予定しているレイアウトのスペースに入れてバランスを確認し、セレクトが決まったらカメラマンに本番カットの納品をオーダー。というのが一連の流れとなります。

カメラマンが本番カットの納品用にレタッチをしてくれている間に、デザイナーとレイアウトの細部を詰めていきます。レイアウトが先に上がりますので、そのタイミングで今度はライターに原稿を発注。写真とレイアウトと原稿が揃ったら、印刷工場に送る「入稿」となり、数日後にゲラ(ページ)単位で刷られたものが編集部に届く、というわけです。あとは内容の赤字を入れたり、レイアウトを修正したりして、本になるまでに何度も手を加え、最後の最後に印刷工場に納めて完了、となります。

そんな作業を毎月、毎週、毎日やって、一冊の本を皆さんにお届けしております。2月25日に発売する号は、そんなプロセスを頭に浮かべてご覧いただけたら、また違った感想をお持ちいただけるのではと思う次第です。