From LEON Editor’s

毎週水曜日は、LEON編集部員が日々の誌面作成の過程や、取材で知り得たコトをお届けするコーナーです。今回はEYEWEAR LEONを担当する市村の登場です。


こんにちは、市村です。今日はメガネのお話です。 毎年4月、10月はメガネの新作シーズン。このタイミングでLEONでもメガネ特集を組んでおります。で、次号LEON7月号のメガネ特集のテーマは「太メガネ」です。

マスクも任意着用となったこの夏は、3年ぶりに思いっきりメガネとサングラスを楽しめる夏! 何を隠そう私もマスク期間中は、朝起きてコーディネートを組んでサングラスをかけて出かけても、玄関でマスクをつけた途端サングラスを外す、という行為をずっと繰り返していた身。メガネ担当としてはこの「マスク無し」というのはHOT&WELCOMEなニュースなのですよ。

となれば、ず〜っと掛けたくても掛けづらかった太メガネを大々的にお届けしようではないか!というのが、本特集です。

そこで今日は、特集には惜しくもハマらなかったゆえに紹介できなかったけれども、12年メガネ担当を務める私が個人的に「本当は紹介したい!ほしい!」と思った今シーズンの新作を少しご紹介しましょう。

惜しくも紹介できず!エントリーNo.1 「フォーナインズ」の太セルティアドロップ F-19NP

フォーナインズさんとの打ち合わせ時、新作をチェックした際にドンズバで刺さってしまった……。これは何においても横に長いフロントシェイプが掛け手を選ばない、というのが特筆すべきポイントでしょう。誰にでも似合うものって、結構デザイン的に残念だったりするのですが、これは誰にでも似合うのに格好良いというのがグッドです。ちょっとだけブロウラインにカットを入れることで、マットブラックのフレームに光の質感が生まれているのがまたいいですね〜。

惜しくも紹介できず!エントリーNo.2 「10eyevan」の太セル赤ボストン

赤いフレームという切り口を用意しておらず、こちらもご紹介ができなかった一本。赤、というよりワインレッドですね。いや〜太い。「10eyevan」でこの太さって、初めて見ました。美しいゴールドのメタルフレームというイメージが強い10eyevanだけに、このルックスは新鮮です。赤いクリアフレームは実は顔にかけるとさらに沈んで、結構顔なじみがいい色なんです。これはボストンシェイプですが、小ぶりなサイズ感とでっぷりぽってりなフレームが相性良し。10eyevanで太セルっていう選びのセンスがツウですよ。

惜しくも紹介できず!エントリーNo.3 「DIOR」の太セルウエリントン

「DIOR」のメガネって、どんなイメージありますか? 実は、結構グッドデザインのものがあるんですよ。例えばこちらは、超大ぶりのフロントシェイプにブリッジ(眉と眉の間の部分)が少し落ちているのが特徴です。大ぶりでブリッジが落ちているデザインは少し女性的といいますか、フェミニンな印象になるのが常ですが、これはフレームが太いので、形は女性的、でも男っぽいという絶妙なバランスがいい。智(目尻の部分)に3Dメタルパーツを組み込んでいるのも特徴ですね。この智は各ブランド(特にラグジュアリーメゾン)は個性を出すポイントなので、この部分に注目して選ぶのも一興です。例えばトム フォード アイウエアなんかがわかりやすいですね。

惜しくも紹介できず!エントリーNo.4 「マツダ」のメタルティアドロップ

これは一切太くない(笑)。ゆえに今回の特集ではそもそも紹介できないんですが、このブラックメタルと赤い淡色レンズの組み合わせが実にクール。深すぎない浅め天地も軽やかでいまどきです。そしてなによりノーズがパッドでもクリングスでもなく、リムと平行するメタルバーっていうマニアックさがほかにはありません。「調整はほぼできないんです」というかけられる人しか買えないという突き抜けた姿勢が、メガネオタクの私としてはたまりません。

いかがだったでしょうか。このように、各特集には「惜しくも紹介できなかったモノたち」がメガネに限らずたくさんあります。そうしたものを本コーナーでどんどんご紹介できればと思っておりますので、ぜひちょくちょく覗きに来ていただけると幸いです!!