From LEON Editor’s

毎週水曜日は、LEON編集部員が日々の誌面作成の過程や、取材で知り得たコトをお届けするコーナーです。今回は、LEONの金髪担当であり、お酒担当の赤松の登場です。


こんにちは、LEONのお酒担当、赤松です! 実は先月の上旬、1週間ほど上海に行ってきました。というのも、アルコールブランド「ディアジオ」が主催する『ワールドクラス』というバーテンダーの世界大会にご招待いただいたんです。

出発2日前に発行されたビザ(ほんと、行けないかと思いました)、なぜかアメリカ人の1歳で登録されていたおったまげ航空券(チェックインカウンターでしっかり揉めました)、飛行機出発遅延で到着が3時間遅れ、現地担当者と繋がれず、無理やりホテルにチェックイン、などなどが巻き起こったクレイジージャーニーだったのですが、無事取材は遂行。12月号(10月24日発売)の情報コーナー「LEON JOURNAL」にて大会の模様を報じますが、本コラムでは上海で回ったナイスなバーをいくつかご紹介させていただこうと思います。

まずは「COA」というテキーラ&メスカルの種類が豊富なお店。香港に本店があり、2023年まで何年も連続でアジアのバーランキング1位を獲っていた、なんともすごいお店の上海店です。

こちらではパイナップルを使ったカクテル(写真左)と、プラム(写真右)を使ったテキーラカクテルをオーダー。ともにフルーツの味が強く、テキーラは後味にほんのり残る程度。テキーラのガツンとしたアルコール感を求める人には物足りないかもしれませんが、まずは美味しく軽めに楽しみたい、という人にオススメ。

続いて、ハイビスカスとトマトを使ったカクテルをオーダー。確かこれはメスカルを使ったカクテルだった気が……。最初の2杯よりもメスカルのスモーキーさが感じられ、塩っぽさも感じるお味でした。

こちらが店内。モダンメキシカンな内装に、バーバックには数えきれないほどのメスカル&テキーラの瓶が並んでいます。当然その分、メニューも豊富で迷っちゃいますが、スタッフさんに相談すれば丁寧にリコメンドいただけました。店内は混み合っていますが、その分フロアスタッフやバーテンダーの人数がしっかりしていて、素敵なおもてなしをしていただきました。

はい次!
日本を代表するバーテンダー後閑信吾さんが手がけた第1号店「Speak Low」。1階はバーツールショップ、で隠し扉を抜け階段を上がるとバーが出現、というNY禁酒法時代の「もぐり酒場」を模したスピークイージースタイルのお店です。

隠し扉はぜひ現地で見つけていただきたいので隠し扉のその先から。期待感と興奮を高めてくれるレッドライト輝くトンネルを抜けると……、バーに到着。

この日はワールドクラスと連動したイベントで、コーヒーリキュール「ミスターブラック」を使った特別なカクテルをオーダーできました。

で、いただいたのがアイリッシュコーヒー的な見た目のコチラ。冷たくてスイスイ飲めてしまうんです……。この日、大会で飲んだカクテルも入れると、数えきれないくらい飲んでいるので、この辺から記憶が曖昧になります)

もはや写真を撮った記憶がありませんが、コチラのコースターは酔っ払いに嬉しい仕様。シラフのあいだに書き込んでおいて思いっきり飲め、ということですな。

千鳥足で向かった3軒目は、去年まで東京にあった「swirl」。

Speak Lowと同様、後閑さんが手がけたバーです。コチラの強みはワインカクテル。カクテル名はすべて地名となっていて、ワインをカクテルにすることでワインの個性を引き出しながら、その地名にまつわるものがミキサーに含まれています。

カクテルにピントが来ていない時点でなかなかの酔っ払い具合というのはバレちゃいそうですね……。私がオーダーしたのは「コペンハーゲン」と東南アジア系のどこか……。どちらもすごく好みの味だったのに記憶が……。こりゃ改めて遊びに行かねばなりません。赤松の終わらない酔いどれ旅は続きます。