毎週水曜日は、LEON 編集部員が日々の誌面作成の過程や、取材で知り得たコトをお届けするコーナーです。今回は、LEON編集部員の不動産王、市村の登場です。 ただいま淡路島にて、LEON史上初となるVILLAリノベーションが静かに、しかし確実に進行中です。こんにちは、市村です。 きっかけは、2023年12月号の不動産特集。こちらの記事を読んでくださった現オーナー様が物件を購入され、「この建物を、LEONで仕立て直してほしい」とご連絡をくださったのが、2024年春のことでした。 そこから始まったのは、いわゆる“工事”ではなく、半年間に及ぶ徹底的な騎乗戦ではなく“机上”戦。オーナー様との価値観の擦り合わせから始まり、コンセプト設計、パース制作、図面作成、見積もり調整まで——着工に至るまでの時間のほとんどが、現場ではなく、会議室とオンラインMTGで費やされました。ですが、言うなればこの“遠回り”こそが、今回のプロジェクトを特別なものにした最大の理由でもあります。 2024年10月 BEFORE もともとこの建物、正直に言って相当お金がかかっています。躯体の造りは非常に良く、素材も贅沢。ポテンシャルだけ見れば、かなりの“上物”。ただし間取りは、法人の保養所として使われていた名残もあり、部屋が細かく分断された構成で、せっかくのスケール感や構造美が、壁によって封印されてしまっていたのです。言い換えれば、「素性はいいが、着こなしを間違えている」状態でした。 2025年2月 フルスケルトン そして解体後がこちら、昨年2月です。天井を剥がした瞬間、天高6メートルの大空間と、堂々たる巨大柱が姿を現します。この瞬間ほど、リノベーションで心拍数が上がる瞬間はありません。というのも、スケルトンにして初めてわかるのが、「この物件はアタリか、ハズレか」。結果から言えば——完全にアタリでした。腐食や致命的なダメージは一切なく、構造体は驚くほど健全。思い切って振り切れるな、と確信した瞬間でもあります。 2025年10月 ほぼ完成 こちらは昨年10月ごろの様子。家具と小物を残し、建物としてはほぼ完成形です。最大のポイントは、大屋根空間の半分を“屋外化”したこと。60平米近くをアウトドアテラスへと再構築し、ジャグジーとサウナを配置しました。目の前に広がるのは、夕日百景、渚百景——ふたつの日本百景に選ばれた光景。それを大勢で騒ぐためではなく、もっとも贅沢に、もっとも静かに味わうための設計にこだわっています。 今回のプロジェクトは、建築だけでは終わりません。家具、照明、小物に至るまで、すべてLEONがフルセレクション。まさに“誌面から飛び出したVILLA”です。詳細は、LEON5月号(3月25日発売予定)の特集でたっぷりとご紹介予定です。さらに4月の開業後は、Club LEON会員限定の特典もご用意していますので、Club LEONアプリをちょくちょくチェックしてください。 淡路島で“大人の別荘”が動き始めています。