TAGS: 編集長・石井の「華麗なる雑念人生」
編集長・石井の「華麗なる雑念人生」
あれもしたい、これもしたい。人生をもっともっと楽しみたい! そんな欲張りな考えのもと、人生を謳歌する編集長・石井の雑念にまみれた日々をお届けいたします。今回は、先日初めて実物をチェックした「ルイ・ヴィトン」の人気ウォッチ「タンブール」の新作のお話を。“ラグスポ”の新たな扉を開く“ドレスポ”な一本、注目ですよ。
ルイ・ヴィトンのタンブールといえば、同メゾンを代表するウォッチコレクション。ドラム(太鼓)型のケースが最大の特徴で、デザインの制約が厳しい時計デザインにおいて、新たな可能性を示したコレクションであります。そんなタンブールの最新作がこのほどお披露目されたのですが、率直に言って……非常に良かった! タンブールのデザインコードを守りながらも、ケース径40㎜とスリムになったケースにより、ラグスポでありながらドレス使いも可能に。また、メゾン初となるケースと一体型のブレスレット(ラグスポの必須条件ですね)は、カーブを描く滑らかなコマによって、腕に吸い付くようなフィット感をもたらしていました。
ご覧の通り、ケース厚も8.3㎜と薄型に。タンブールらしさを失わずに、という点もお見事でした。これならシャツスタイルでも難なく着用可能でしょう。ベゼルに配された「LOUIS VUITTON」の12文字も非常にさり気なくて好印象。ムーブメントも初の自社製自動巻ムーブメントとのことで、力の入れようが伝わってきます。
ウォッチ部門のディレクター、ジャン・アルノー氏(LVMHグループのトップ、ベルナール・アルノー会長の四男)と話す機会に恵まれたのですが、時計、車などメカニカルなものへの深い愛情が窺えるナイスガイで。「実にタンブール的でありながら、連綿と続く時計史へのリスペクトも感じる」旨を伝えると、満面の笑み。高級機械式時計の世界でもトップを目指す気概をひしと感じたのでした。
写真のゴールドの詳細は追って発表されるとのことですが、先に発表されたステンレススティールケースのモデルで261万8000円とのこと。おそらくはラグスポ御三家のゴールドモデルと同価格帯になるのでは、と予想。いずれにせよ、長期戦略のもと時計作りに励んでいくというルイ・ヴィトン。今後の動きにも注目ですゾ。