編集長・石井の「華麗なる雑念人生」

あれもしたい、これもしたい。人生をもっともっと楽しみたい! そんな欲張りな考えのもと、人生を謳歌する編集長・石井の雑念にまみれた日々をお届けいたします。今回は京都出張中に体験した保津川下りと天龍寺について。心癒され、パワー漲る時間でありました。


またも京都出張へ。今回の出張は「エルメス・イン・ザ・メイキング」展のオープニングレセプションの出席のためだったのですが、これがなんとたったの1週間の会期……。すでに終了しているのですが、とても素晴らしい内容でしたので追ってご報告申し上げます。さて。レセプションが終わった翌日、我々一行は嵐山へと向かいました。保津川を舟で下りながら紅葉を楽しむのが目的です。ハイシーズンゆえ人出も多くかつての賑わいが戻ってきたかのようでしたが、舟に乗り込むとそこには静謐な時が流れていました。澄んだ空気のなか、まるで絵画のような美しい紅葉に目を奪われていると、近づいてくる一艘の舟が……。

保津川のウーバーイーツかはたまた動くコンビニエンスストアか(笑)。売店舟ともいうべき舟でありました。同乗していた女性陣は一様に「甘酒〜!」「みたらし団子〜!」と叫び、速攻ゲット。出遅れた僕はすかさず「ビール!」と(朝9:30のことです)。完全な迎え酒で眺めた川下りでしたが、実に癒される時間でありました。

下船後、一行はほど近くの天龍寺へ。世界遺産にも認定されている臨済宗天龍寺派の大本山で、法堂の天井に描かれた“八方睨みの龍”として名高い「雲龍図」をまず鑑賞(撮影はNGでした……)。その後、日本で初めて史跡・特別名勝に指定された「曹源池庭園(そうげんちていえん)」を鑑賞しながら、副住職のありがたいお話を聞かせていただきました。何かとせわしく、目に見えないストレスが忍び寄る現代社会ではありますが、こうして心落ち着ける時間を見つけ自らをコントロールすることは、古来より伝わるライフハックかと。いただたパワーを皆さまにも還元すべく、今回のコラムとさせていただきます。いや〜、それにしても京都は良きですな〜。