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編集長・石井の「華麗なる雑念人生」
あれもしたい、これもしたい。人生をもっともっと楽しみたい! そんな欲張りな考えのもと、人生を謳歌する編集長・石井の雑念にまみれた日々をお届けいたします。今回は昨年末に伺った軽井沢・万平ホテルのお話を。耐震構造の問題などを解決し2024年に新たな形でお目見するまで、しばしのお別れとなる当ホテルのフェアウェルガラに参加してまいりました。
昨年末のNOEL LEONイベントは大成功! 小室哲哉さんの演奏&DJに感涙したのが記憶に新しいわけですが、改めて皆さまのパワーを感じたことが何よりの収穫でありました。再再度ではありますが、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。そしてその翌日。なんと僕は2022年最後の出張で軽井沢へ。日本が誇るクラシックホテルの雄、万平ホテルに伺いました。
軽井沢復興の祖といわれるカナダ人宣教師、アレキサンダー・クロフト・ショーとの親交により、1894年(明治27年)、軽井沢で初めて西洋式のホテルが作られました。当時の名は亀屋ホテル。創業者の名前を採り「万平ホテル」となったのは開業より2年後のことでした。以来、“おもてなしは心なり。ホテルは人なり。”を掲げ、幾度の困難や改築を乗り越え、現在に至ります。そんな歴史ある万平ホテルがこのほどリニューアルのため一時休業へ。現在の最後を見届けんと、日本各地からゲストが集まり、フェアウェルガラが開催されたというわけです。そしてワタクシも末席に着いた次第。
フェアウェルガラ、そのスタートは日本を代表するピアニスト、藤田真央さんのリサイタルでありました。2019年6月チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞、THE TIMES紙でも大絶賛された彼のピアノが万平ホテルを包み込み、拍手の渦が巻き起こったのち、いよいよディナーへと移りました。
これだけのシルバーが並ぶディナーも昨今珍しいかもしれませんね。地元・長野の食材やワインを中心に万平ホテルの“食の集大成”を堪能しました。皇室も愛したという「コンソメスープ ロワイヤル仕立て」の溢れる滋味は今でも舌先に残っています。
ディナーの最後には、ホテルの全スタッフの皆さんからご挨拶がありました。「また会えますことを、心、よ、り……、、、」。支配人の方の感極まった挨拶に、不肖・石井ももらい泣き。
最後ということでメインバー、「The Bar」も表敬訪問しました。ウイスキーを飲みながら万平ホテルを常宿としていた皆さんの思い出話を聞くにつけ、同ホテルが刻んできた歴史は伊達じゃないのだな、と改めて実感……。
新たな万平ホテルに会えるのは2024年、開業から130年の節目に当たる年となります。 その時は必ずや伺います! と一礼をしホテルを後にしたのでした。