From LEON Editor’s

毎週水曜日は、LEON編集部員が日々の誌面作成の過程や、取材で知り得たコトを届けするコーナーです。今回はLEON編集部、市村の登場です。


こんにちは、市村です。
「なんでも良いですよ」

みなさまは、初回のデートで女性からそう言われた場合、どこへ女性をお連れしますか? ジャンルもエリアも指定してもらえず、なおかつお相手の好みも不明。こういうケースって案外多いですよね。ある意味、男としての技量を試されている気もします。なんでも良いわけですから、好き嫌いはないと考えてよいのかと思うのですが、大人の男性ならではの、味、雰囲気を含めた総合的な“グルメ力”はある程度期待されているはず。そういう時に私が頼るのが、焼き鳥です。

まず「焼き鳥が苦手」という女性にお会いしたことがないのと、ヘルシーでお酒が進み、そこまで肩肘張る金額でもない。このベストバランスから、私は初回の「何度も良いです」という時には高確率で焼き鳥をチョイスするのです。

そういった意味でも、美味しい焼き鳥屋はいくつ候補があっても良い。先日、まさにデートで使える素敵な焼き鳥を見つけてまいりました。

それがこちらの「焼鳥本田」でございます。

おまかせコース一択、というシンプルなスタイルは、「素材の力を感じてもらいたい」という大将・本田さんのこだわり。紀州備長炭でじっくりやわらか〜く焼き上げた比内地鶏を、高知県産虎斑竹の竹串で提供する全00品。串の合間に提供されるお野菜にも、日本らしい “走り”、“旬”、“名残”が意識されていて、その季節にしか味わえないものをセレクトしているそうです。

はしり=市場出始めの時期のもの。みずみずしさや青くささを味わうものもありますが、概ね未熟で不安定。「それでも食べたい!」のが、はしりものの魅力。

さかり=一番美味しい盛り、いわゆる旬です。甘味、水分量、栄養価が一番高く、収穫量も価格も安定しているのが、さかりもの。

なごり=旬の終わりかけの食材。水分が減り硬くなってくるものもありますが、白子や柿など円熟した味を感じられる食材もあります。「来年もまた美味しくたべられますように」という願いをこめて名残惜しみながら食べる。食べ物への感謝を表す日本人の美しい食文化です。

それなりに焼き鳥は訪れてきましたが、ここの串は一本一本非常に丁寧に食材本来のおいしさを引き出しています。いわゆる頭ひとつ抜けた実力です。

さらに驚くべきは、こちらのお店、地下にワインセラーを備えており、ワインと最適な湿度、温度とも最適で管理しているとのこと。大将が部位ごとにセレクトしてくれて、かつ相性が良い適温に調整してサーブされるワインは、口の中で脂や旨味とマリアージュ。焼き鳥のヘルシーさをワインで背徳感とともに流し込む絶品体験をぜひ体験いただきたい。

焼鳥本田
東京都中央区湊3-5-1 エス・ユービル1F
☎︎ 03-5540-2223
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